第213回通常国会開会へ~「令和の政治改革」の断行を!

 令和6年(2024年)、新しい年が始まりました。
 元日の石川県能登地方を震源とする大地震に続き、翌2日の羽田空港での民間機と海保機の衝突事故発生など、大波乱の幕開けとなりました。
 亡くなられた方々にお悔やみを申し上げるとともに、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。1月26日召集の第213回通常国会において、最優先課題として議論し、災害対応のための補正予算の編成など、万全の対応を進めてまいります。
 国会では、私も党の参議院議員会長として、「対決より解決」の姿勢を貫き、通常国会、臨時国会両方で、「給料が上がる経済の実現」や「異次元の少子化対策」に向けた具体策の提案などを中心に予算委員会での総括質疑に立たせて頂きました。
 繰り返し迫って来た「児童手当の所得制限撤廃」がようやく実現、一歩前進したものの、扶養控除縮小とセットでは少子化対策に逆行し、「異次元」には程遠いです。可処分所得増の政策として、法案提出も行い、国会で提案を続けてきたガソリン税減税や控除拡大による所得税減税などと合わせて、必要な対応を政府に粘り強く迫っていきます。
 農政も、大きな節目の年となります。食料・農業・農村基本法見直しをはじめ、様々な制度改正が予定されていますが、再生産可能な農業の実現なくして食料の安定供給確保はあり得ず、この点に関しても議論の中心に食い込んでまいります。
 加えて、今年の大きなテーマは「政治改革」です。昨年も、スキャンダルや不祥事で閣僚をはじめとする政務三役の辞任が相次いだだけでなく、自民党派閥パーティーの裏金作り問題で、国民の政治不信は極限に達しました。もはや自民党の派閥政治の弊害である「金権政治」を根絶しない限り、政治への信頼が回復することはありません。
 今年の干支は「甲辰(きのえたつ)」です。「甲」は、草木の芽が種の殻を破って頭を少し出したという象形文字で、旧体制終焉と革新の始まりを意味し、「辰」は、理想に向け辛抱強くかつ慎重に、様々な抵抗や妨害と闘いながらの前進を意味します。
 干支を体現し、「平成の政治改革」では頓挫した「政治とカネ」の問題の根絶を、今度こそ実現する「令和の政治改革」を断行し、政治への信頼回復の第一歩を踏み出す年としていく決意です。

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