「第37回日本・EU議員会議」に出席してきました

2017/07/25(火)
日本の国会議員と欧州議会との公式な議会間交流「日本・EU議員会議」出席のために、衆参合わせて8人の国会議員が7月4日~9日の予定でストラスブール(フランス)、デュッセルドルフ(ドイツ)、パリ(フランス)に向かいました。会議出席のほか、欧州議会関係者との個別会談や欧州議会の傍聴、日本企業による現地の研究機関、日本文化や製品の発信拠点などの視察等を行いました。

 7月4日、フランクフルト空港に到着、バスで3時間ほどかけてストラスブールへ。ストラスブールで今回の第37回 日本・EU議員会議を行います。
 欧州議会の定数は751人。各国の人口比例で議員数が決まり、28の加盟国ごとに直接選挙で選出されます。
 会議に先立ち、個人的にアポイントを取った、ドイツのヘルムント・シュルツ議員(欧州統一左派グループ所属・写真上左)と、8時から40分間、ホテルのロビーで懇談しました。自由貿易には賛成だが、公正で多角的な視点が必要であること、情報が少ないことへの懸念など、かなり一致しており、今後、お互いの意見交換を約束しました。

 7月5日、午前中には欧州議会要人との会談を行った後、15:00から日本・EU議員会議が始まりました。欧州議会は、28の国の、23の言語が使われ、それぞれが母国語で発言するので、本会議場を含め、すべての委員会室、会議室に同時通訳ブースがあります。今回、日本語の同時通訳があり、語学が?な私はホッと一安心。
 さて、日・EU議員連盟の会長である、石原伸晃大臣が合流、「20分ほど前に、岸田外務大臣とマルムストローム欧州委員とで大枠合意達成、明日の首脳会議で最終的な確認を得ることが決まった」旨、緊急報告がありました。会場からは喜びの声が聞こえ、概ね好意的な受け止めが多かったようですが、私には不安の思いが渦巻いていました。果たして、守るべきものはしっかり守る、攻めるべきものはしっかり攻める、という原則が本当に守れたのでしょうか。

 TPPでの合意を急ぐあまり、妥協を重ね、国益を損ねてしまったのではないでしょうか。現 に、農産物に関しては、TPPでの約束をスタートラインに交渉を行い、ソフトチーズはTPP以上 の譲歩をしてしまいました。
「大枠合意」ということで、紛争処理のあり方や個人情報保護のあり方など、先送りされた課題 も多く、今後の監視とチェックが求められます。
 6日の午前中までの会議の中で、日EU経済連携協定のほか、それぞれの経済情勢や当面する課題、移民問題や北朝鮮のミサイル問題等、様々な問題を議論、共有できたことは大変有意義でした。
 会議の合間には、個別の意見交換会や昼食会、夕食会などを行い、多くの欧州議会議員と親睦を深め、引き続きの意見交換を約束しました。今後の政策や関係強化に生かしたいと思います。
 最後に確認した日EU経済連携協定、SPA(戦略的パートナーシップ協定)に関する共同声明では、自由貿易という言葉を使わず、「開放的な貿易体制」と表現したうえ、「その利益が社会全体に 公平に行き渡らなければならない」とし、さらに、「議会人として、最終的な合意結果について注意深く監視し、検討する」との文言が入りました。議会の力量が問われます。
(写真提供・参議院国際部国際会議課ほか)


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